モダンなオメガのムーンウォッチは、その優れたデザインと革新的な発想が、次世代の着用者に尊ばれています。そして今回、さらに並外れたモデルが新登場しました。今回は本当の宇宙の欠片を腕につけていただこうというものです。
このネーミングそのものが、遠い宇宙の旅を想起させます。遙かな赤い惑星セドナに向かって隕石雨の中を飛んでいくムーンウォッチ。そんなイメージで、天体に着想した要素を取り入れました。
44.25mmのスピードマスター グレーサイド オブ ザ ムーン “メテオライト”は、従来のスピードマスター コレクションにはない新しい特徴を備えています。例えば、オメガのセラゴールド™技術を使ってタキメータースケールが作られたのは初めてです。
このセラゴールド™テクノロジーは、セラミック製部品に18Kゴールドを施す特殊な装飾法です。この2つの素材が混ざり合い、目を奪うようななめらかさが生まれるのです。
この時計の場合は、18Kセドナ™ゴールドのベゼルに、窒化ケイ素のベゼルリングをかぶせています。セラミックよりもさらに固く、軽くなることから、オメガのウォッチメイキングの未来を担う、重要な素材と考えています。ここに、オメガ セラゴールド™のタキメータースケールが加わりました。 やさしい赤みを帯びた18Kセドナ™ゴールドは、ブラッシュ仕上げのインデックスや針にも使われています。
もちろん、話題の的となっているハイライトは、隕石のダイアルという驚くべき特徴です。
すべてのタイムピースのダイアルが、純粋な宇宙からの石で作られているのです。地球には、1kgを超える隕石が毎年2,000~5,000個ほど落ちてくると推定され、その75パーセントが海や砂漠で消失してしまいます。しかし、その一部は発見され、尊い美しさが珍重されています。
オメガのメテオライト ダイアルのために、当社は先史時代にナミビアに落ちたギベオン隕石の薄片を調達しました。現地のナマ人は、それらを使って道具や武器を作っていましたが、近年では、この鉄隕石のウィドマンシュテッテン構造がデザイナーたちに注目されています。
ウィドマンシュテッテン構造とは、発見者であるオーストリア人科学者の名前を取ったもので、この構造をもつ隕石に酸によるエッチングを施すと、帯状の模様が現れるというものです。その模様は、時計のオーナーがはっきりと目視できるもので、パターンも個々の時計で異なります。
スピードマスター グレーサイド オブ ザ ムーンのオリジナルモデルのファンにとっては、この時計がオリジナルの外観と感触を維持している点が喜ばれるでしょう。オリジナルと同様の画期的な技術で、グレー セラミックケースが製造されており、グレーのフォールドオーバークラスプ付きレザーストラップも同じです。時計の心臓部も、オリジナル同様オメガのコーアクシャル キャリバー9300が搭載されています。
スピードマスターの宇宙との縁を踏まえると、このタイムピースも、このコレクションの過去に対するすばらしい賛辞だといえるでしょう。また、この時計を所有することは、宇宙の本当の秘密を知ることに限りなく近い体験となるのではないでしょうか。
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