精密審美治療

歯のすき間治療について

歯のすき間に悩まれる方は非常に多く、当院でもほぼ毎日相談のご予約を頂きます。歯と歯の間に隙間ができてしまっている歯並びのことを、俗にすきっ歯と呼びます。専門的には空隙歯列(くうげきしれつ)と呼び、見た目の問題の他、歯の間に食べ物がつまりやすく虫歯や歯周病のリスクが高いことや、空気が漏れて発音が不明瞭になるなどのデメリットがあります。また、特に前歯2本の間に隙間が空いてしまうことを正中離開(せいちゅうりかい)と呼びます。

歯のすき間を改善する治療方法は主に4つあります。

  • ダイレクトボンディング
  • ラミネートべニア
  • オールセラミッククラウン
  • 歯列矯正 ワイヤー・マウスピースなど

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、チェアサイドで直接口腔内に多種類のプラスチックを盛りつけ歯を形成していく治療です。色調や透明感の異なる歯科用レジンを多種類用いる為、通常の保険適用の治療と比べ、自然な歯を再現しやすくなります。また、その場で治療が可能なため、一般的な治療(歯型を取り、技工所で人工歯を作成)と比べ、短時間での治療が可能です。

天然歯は、エナメル質、象牙質、歯髄の3種類の構造になっており、それぞれの層で光の反射が異なる為に、複雑な色調を構成しております。従来の歯科用レジンでは、このような複雑な歯の質感を再現することが困難でしたが、近年は様々な歯科用材料が揃い、多数の色調を積層築盛することで、チェアサイドでも天然歯のような自然な歯を再現できるようになりました。

POINT
  • 歯を削る量を少なくしたい方
  • 前歯の隙間が気になる人
  • 虫歯をキレイに治したい人
  • 歯がかけてしまった
  • 以前に治療してもらった詰め物が変色してしまった
  • 金属の詰め物を白くしたい人
  • 歯の形が気に入らない!歯の形を治したい!
  • 型取りが煩わしい方

ダイレクトボンディングの症例紹介

※スライダを左右にドラッグして画像を比較できます

現在、症例準備中です。

ダイレクトボンディングの特徴

POINT
  • 歯への負担が少ない

    ダイレクトボンディングは、必要最小限の範囲のみを削って治療する事が可能であり、セラミックの審美的な被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)に比べ、歯を削る量を抑えることができますので。歯への負担が少なく、優しい治療法です。

  • 自然な色調の歯を再現

    天然歯はいくつかの層にわかれている為、複雑な色調をしています。ダイレクトボンディングは天然歯と同様に、色調や透明感の異なる歯科用レジンを多種類使用することで、自然感あふれる歯を再現することができます。

  • 短期間で治療できる

    直接口の中に歯科用レジンを詰めるため、歯型を採って歯科技工所で製作する審美系の被せ物やインレーよりも短期間で治療できます。

  • 変色しにくい

    保険適用の歯科用レジンよりも変色しにくく、定期的なメンテナンスできれいな状態が維持することができます。

  • 部分的な補修ができる

    その後の使用により治療部位がかけてしまった場合や変色した場合でも、その部分だけを補修することができます。

ラミネートべニア

ラミネートベニアとは、前歯の表面を薄く削り、そこに歯の形をしたセラミック製の薄い板を貼りつける施術のことを言います。これにより、前歯の色や形を整えることができます。 クラウンを被せることで歯を白くするには、歯を多く削る必要があります。ラミネートベニアの場合は、表面をわずかに削るだけなので、歯への負担を軽減して歯の色・形を整えることが可能です。

歯の変色が気になる方に

通常の変色はホワイトニングで白くすることが可能ですが、変色が強いと効果が得にくい場合もあります。この場合、ラミネートベニアにより短期間で歯を白くすることができます。また、セラミックでできていますので、将来的な変色の心配もありません。

前歯の隙間を狭くしたい方に

前歯がすきっ歯になっている場合、ラミネートベニアで歯の形・大きさを変えることで、前歯の隙間を無くすことも可能です。

ラミネートベニアのデメリット

歯の表面を、少量(0.3mm~0.5mm程度)ですが削る必要があります。そして、貼りつけるセラミック製のシェルは大変薄いため、強度が求められる部位には使用できません。そのため、咬み合わせが良くない方や、歯ぎしり・食いしばりがある方にはおすすめできません。

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、全てセラミックで作られた人工歯で、完成までに数日の期間が必要です。虫歯になってしまい見た目にも問題が生じている場合はその箇所を削り、オールセラミッククラウンを被せることで同時に歯並びも整える治療になります。非常に天然歯に近い仕上がりになりますが、最低でも二回のご来院が必要になります。一回目の来院時に歯を削り、型取りをした後に仮歯を付けた状態で帰宅、人工歯の完成後に再度ご来院いただきセット、という流れになります。

歯列矯正

歯にはもともと、力を加えられるとその方向に移動する性質があります。

口の中に矯正装置を入れ、歯に一定の力を持続的にかけて人工的に動かすことで悪い歯並びやかみ合わせを治すのが矯正治療です。装置により異なりますが、歯の動くスピードは1ヵ月に1ミリ程度と言われています。時間はかかりますが口元の形と歯のバランスをよくすることができます。

いろいろな矯正方法

  • マウスピース型矯正
    マウスピース型矯正

    SmileTRU(スマイルトゥルー)は、米国発の世界各国で実績のあるマウスピース型(アライナー)矯正システムです。「アライナー」と呼ばれる、透明で可撤式のマウスピース型矯正装置が歯並びの設計に合わせて複数製造され、それを約2週間ごとに交換しながら連続的に使用していくことで、歯を少しずつ移動させるというシステムです。

  • プラスチック・セラミック製
    プラスチック・セラミック製

    ワイヤーを通す装置が従来の金属製から最近ではプラスチックやセラミック製のものが主流になってきています。

治療対象の歯並び・かみ合わせ

  • 出っ歯
    出っ歯

    上の歯が過度に前に出っ張っている状態です。出っ張った歯により唇が前に押し出され、常に閉じない状態が続くと口呼吸になります。すると口から入った空気は、直接肺まで入っていきますので風邪など呼吸器系の病気になりやすいです。また見た目の改善を希望されることが多いことも特徴です。

  • 受け口
    受け口

    通常上の歯に下の歯は隠れているのですが、反対に下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のことです。反対咬合ともいいます。正常なかみ合わせではないので、食べ物を噛む効率は落ちます。また、見た目としても治療を希望される方が多いことも特徴です。

  • 叢生
    叢生(そうせい)

    ガタガタの歯並びです。治療しなければならない大きな理由として、歯ブラシが非常に難しいということがあります。叢生の状態では、そもそも歯ブラシが当たらない部分が出てきます。結果、高確率でむし歯や歯周病になり歯を失ってしまいます。

  • 開口
    開口(かいこう)

    奥歯で噛んだ時に前歯が全く当たらない状態です。前歯で噛み切ることは不可能になりますので、食物を食べる効率が落ちます。特に麺類は非常に食べづらいです。また、前歯が本来負担すべき噛む力がすべて奥歯に集中するため、奥歯もダメージがたまりやすくなります。